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小原 建治郎; 角舘 聡; 伊藤 彰*; 柴沼 清; 多田 栄介
JAERI-Tech 99-009, 83 Pages, 1999/02
ITERの炉内観察装置の主案に選定され、日本ホームチームによって開発が進められたペリスコープ型炉内観察装置のR&Dと設計検討の結果について述べる。開発は、耐放射線性屈折法光学ペリスコープの線照射試験(目標耐放性:10KGy/hで100MGy以上)を中心に進められ、それをもとに試作された実機サイズ(15m)ペリスコープの高温(最大250C)下での試験結果からITERに最適な炉内観察ペリスコープの設計検討を行った。
小原 建治郎; 伊藤 彰*; 角舘 聡; 岡 潔; 中平 昌隆; 森田 洋右; 田口 浩*; 深津 誠一*; 武田 信和; 高橋 弘行*; et al.
Fusion Engineering and Design, 42, p.501 - 509, 1998/00
被引用回数:3 パーセンタイル:31.85(Nuclear Science & Technology)ITERの炉内観察装置として、耐放性ペリスコープの開発を進めている。ペリスコープを構成する光学部品のガンマ線照射試験の結果、CeOを含有するアルカリバリウムガラスと鉛ガラス、合成石英によるレンズを製作し、長さ6mの耐放性ペリスコープを試作、照射試験を実施した。その結果50MGy照射後でも観察性能の低下がきわめて少ないことがわかった。この結果をもとに、ITERの実機サイズとして15m長の耐放性ペリスコープを製作し、長尺化に伴う光学的成立性の検証と、高温下での観察性能について試験した。また、ペリスコープの先端に取付ける走査用ミラー駆動機構の製作も進めており、単体試験終了後ペリスコープに取り付け総合試験を行う予定である。
小原 建治郎; 角舘 聡; 伊藤 彰*; 荻野 修司*; 岡田 晃*; 木村 正信*; 安達 潤一*
プラズマ・核融合学会誌, 73(1), p.42 - 53, 1997/01
高温、高放射線下で使用可能なITER用炉内計測、観察システムの開発を進めている。計測システムではレーザによる3次元計測方式が、観察システムでは屈折式光学ペリスコープ方式がそれぞれ主案となっており、全体システムの設計検討と並行して、これらのシステムを構成する各種光学機器、部品他の耐環境性試験を進めている。その結果、計測システムでは、1.5mmの凹凸が識別可能な自律式表面計測センサが、観察システムでは15m長(実機サイズ)の耐放射線性ペリスコープが世界で初めて試作開発できた。本報告では上記システムの全体概要とITERとの関連のもとに述べる。
小原 建治郎; 岡 潔; 田口 浩*; 伊藤 彰*; 多田 栄介; 柴沼 清
JAERI-Tech 96-010, 29 Pages, 1996/03
核融合実験炉(ITER)の炉内観察装置として、屈折式光学ペリスコープ方式と多関節マニピュレータによって走査されるイメージングファイバ方式について、その概要とITERへ適用する際の問題点について検討した。観察装置使用時の炉内環境は、高温、高放射線、真空あるいは不活性ガス雰囲気となるため、いずれの方式にも観察能力はもとより、極限環境下での耐久性が求められる。イメージファイバは対象への接近が可能であり、またペリスコープは構造が簡単で大きな視野が確保できるなど、それぞれに特徴を有するが、検討の結果、先端部にミラー駆動機構と照明装置を組み込んだ全長27m、外径約200mmのペリスコープが、当面、ITERの炉内観察装置として最適であると考えられる。
小原 建治郎; 角舘 聡; 岡 潔; 古谷 一幸; 田口 浩*; 多田 栄介; 柴沼 清; 大川 慶直; 森田 洋右; 横尾 典子*; et al.
JAERI-Tech 94-003, 73 Pages, 1994/08
【本報告書は、諸般の事情により、全文ファイルの公開を取りやめています。】最大10R/hと推定される、放射化された核融合実験炉の炉内機器の組立/保守作業は、すべて遠隔操作装置を用いて行われる。従って、遠隔装置を構成する各種機器、部品の耐放射線性の向上は、核融合実験炉用遠隔保守システム開発の主要な課題である。炉構造研では、高崎研のガンマ線照射施設を利用して、遠隔操作装置の主要構成機器であるACサーボモータ、ペリスコープ、潤滑剤、各種センサ、電線他について、~10R/hの照射線量率下で10rad以上の照射試験を実施するとともに、それら機器の耐放射線性の開発を進めている。本作業はITER工学R&Dの一環として行われたもので、本報告は、その途中経過についてまとめたものである。
小原 建治郎; 角舘 聡; 岡 潔; 多田 栄介; 森田 洋右; 関 昌弘
Proceedings of SPIE, Vol.2425, 0, p.115 - 122, 1994/00
核融合実験炉用炉内観察装置の主要構成部品であるイメージファイバー、ペリスコープ、光学ガラス、反射鏡及び接着剤のガンマ線照射試験を行った。平均線量率110R/h、集積線量100MGyの照射は、実験炉の炉内線量率と一作業あたりの集積線量を想定したものである。試験の結果、試作した耐放射線性イメージファイバーとペリスコープの観察限界は照度8500lxにおいて、それぞれ12MGy及び20MGyであり、ペリスコープについては、標準仕様のものに比べ、2万倍もの耐久性を示した。これを可能にしたのは、先行して試験された光ガラス、反射鏡の結果であり、アルカリバリウムガラス、銅ガラス、石英ガラスそして窒化クロムコーティングした反射鏡の耐放射線性が実証された。接着剤ではポリエステル系に比べエポキシ系の方が耐放射線性に優れていることがわかった。